日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年7月27日話し方上達のきっかけは思わぬところにある



★人前での話から逃げられなくなった


日本話し方センターのベーシックコースの受講生には、「人前で話すのが苦手で、今までそういう機会をできるだけ避けてきました。でも仕事で人前に立つことが増えて逃げられなくなり、何とかしたいと思って受講しました」といった受講動機を話される人がとても多いです。そういう人たちは「人前で堂々と話せるようなりたい!」という切実な思いがあるので、取り組み姿勢も真剣そのもの。3ヶ月後にはあがり症を治して人前で話すことができるようになります。





★ある受講生の話


ところで、先日、上に述べたような動機で受講している人がこんな話をしてくれました。


ベーシックコースに通うようになってから、人の話し方がとても気になるようになりました。例えば、『この人、え~、あの~が多いな』とか『この人の滑舌、もう少しはっきりしてると良いのになぁ』など。一方で、話し方が上手い人からも積極的に学びたいと思うようになりました。この間、録画したテレビ番組を見ていて、『この人の話し方、説得力があるなぁ。でも、なぜこの人の話に説得力を感じるのかなぁ。』と思い、その人が話しているところを何度も繰り返し再生して観察しました」


この人は、あがり症を克服したい、という思いで受講されています。しかし、今はあがり症の克服だけでなく、話し方全般について意識を向け、他の人の話し方を観察するようになっているのです。その結果、毎回のスピーチを見ていると以前のようなあがった感じは全然せず、余裕さえ感じさせる話をされています。この人のあがり症克服のきっかけは、他の人の話し方をに関心を持って自分の話し方を改善することだったのです。



★解決方法は幾つもある


ベーシックコースの受講生の多くは次のようなことを改善したいと思っています。
・人前で話すとあがってしまう
・何が言いたいのか分からないと言われてしまう
・話していて言葉が出なくなる
あがらないようにしたいなら、人前で繰り返し話す練習をすれば次第に慣れてくるかも知れません。また、話していて言葉が出なくなるなら、事前に話すことをきちんと考える習慣をつけるようトレーニングをすればよいと思われるでしょう。しかし、話し方やコミュニケーションの取り方の上達は、多分に気持ちの持ち方に左右される側面が大きいのです。例えば、あがり症を克服したい人が、あがる原因は人の目を見ると怖くなってしまうから、と思っているとします。そうであれば、あがりの解決策は人の目に慣れるまで人前に何度も立つ経験を重ねることのように思われます。しかし、実際には次のようなことで解決するケースがほとんどです。
・大きな声を出すことで度胸がすわった
・話す前に複式深呼吸をするとほとんどあがりを意識しなくなった
・まっすぐに手を挙げる習慣で積極的な気持ちになった


話し方は、態度、表情、発声、呼吸、心の持ち方、話す前の人間関係などの要素が絡み合っています。どういうことが自分の気持ちを変えて、話し方の改善につながるかは人それぞれ違います。しかも、どれが自分にとって効果的なのかは自分でも分からないのです。だからこそ、自分の改善点に直結すると思われることだけでなく、話し方に関する様々な知識を幅広く取り入れ、できるだけ自分でやってみて、効果があるのかないのか考えて欲しいのです。話し方はスキルですので、自分でやってみないと身につきません。話し方を改善したいと思われている方は、ぜひ色々な話し方改善につながることにチャレンジしてみてください。



ベーシックコースを受講してみませんか?


ベーシックコースを受講している3ヶ月間は、先にご紹介した受講生のように、何かと話し方が気になり、話し方に関する情報が自然と集まります。こうした環境に身を置くことで話のネタや言葉がストックされていき、毎回の実習で成功体験を積むことで、自信ができてきます。当初のお悩みだけでなく、様々なことに気付いていただけます。実際、この期間に、改善したいと思っていたこと以外に様々なことに気付いていただいた受講生も少なくありません。その気付きは「受講者の声」に掲載しています。是非一度ご覧ください!

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